Replan(リプラン)掲載記事 vol.118

カーテン要らずの好立地に建つ夫婦二人のための平屋

厚真町・Mさん宅、家族構成/夫婦50代
夏は緑が強い陽射しを遮り涼しく、冬は葉を落とした木々の間から優しい陽が部屋の奥まで射し込みぽかぽか
 カーテンをせずにくつろげる空間と薪ストーブのある暮らし。
Mさんご夫妻の希望を叶えたのは東西に長く南は町有林に面した土地でした。
二人の通勤に便利とは言えないこの場所を購入する決め手となったのが圧倒的な緑です。
土地購入と同時に建設会社探しも進め、「何社かオープンハウスに行きましたが、仕事の丁寧さがダントツでした」とSUDOホームでの家づくりを決めました。
 設計を任された同社の岸喜友さんは「この緑をいかに室内に取り込むか」を一番に考えたといいます。
その結果、寝室やお風呂までも南の森に面したつくりに。
カーテンなしでも人目を気にする必要はなく、家のどこにいても木々の存在を感じられます。
その中で最もこだわったのはLDKからの眺め。
薪ストーブと森の緑が一緒に視界に入り、この家を初めて訪れる人が感嘆の声をもらす景色となりました。
 子育てを終え、再び二人暮らしとなったご夫妻のこぢんまりとした家には二人らしい暮らしが凝縮されています。
キッチンは料理好きのMさんの身長に合わせて高めに。
玄関まわりはガーデニング好きの奥さんが育てた花が彩りを添えています。
当初は知り合いが泊まりに来た時に使えるよう、和室を設ける予定でした。
しかし、使用頻度を考え、リビングの一角に畳コーナーを設けることに。
小上がりなのでちょっと腰かけるにもちょうどよく、小さな孫たちの遊び場としても大活躍。
スクリーンを下げれば個室としても使えます。夫婦二人の暮らしに過不足のない、理想の家となりました。
左:小上がりになった畳コーナーは椅子に座っている人と同じ目線で話をすることができる
右:明かり取りのスリット窓。冬はこの窓の正面にある薪ストーブの炎が外からちらりと見える演出も計算されている
右:タイル部分の床暖房を弱めに入れてラグの上に座り、薪ストーブの炎を見ながら過ごすのが奥さんの冬の楽しみ
左上:屋内はこれからの暮らしを考慮してバリアフリーに。道路側の開口部はできるだけ少なく
左下:室内で洗濯物を干すことができるユーティリティ。庭に面しており外気の入る気持ちのいい空間
左:梁を見せたキッチン。アイランド型も検討したが、油はねで床が汚れることを考え壁付けタイプに
右:リビングを約1.8m張り出した形にすることで、室内にも余裕ができ薪ストーブの収まりがよくなった
森に対し圧迫感のないよう低く建てられた平屋。外壁の道産カラマツの経年変化でよりこの場になじむ家に
■建築データ
構造規模/木造(新在来工法)・平屋建て
延床面積/90.54㎡(約27坪)(物置含む)
<主な外部仕上げ>
屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/北海道産カラマツ木酢液含浸板、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製断熱サッシ・樹脂断熱サッシ
<主な内部仕上げ>
床/北海道産カラマツ、壁/珪藻土入塗壁、天井/珪藻土クロス
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、
床下/押出法ポリスチレンフォーム(B3)30㎜(外周部のみ)、
壁/高性能グラスウール16㎏155㎜、屋根/高性能グラスウール16㎏210㎜
<暖房方式>
エコフィールによるセントラル暖房・薪ストーブ
■工事期間
平成27年2月〜5月(約4ヵ月)

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