建築データ
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 150.41㎡(約45坪)
工事期間 平成4年1月〜6月(約5ヵ月)
Replan北海道vol.141掲載
伊達市の郊外で生まれ育ったSさん。結婚後は、ご両親が実家のすぐ裏にSUDOホームで家を新築したのを機に、空いた実家に家族で移り住み、自然の中でのびのびと2人の子どもを育ててきました。
充実のBBQ環境。屋根付きウッドデッキの横にガーデンシンク、道具を収納できる物置があり、庭には荷物を運び入れるのに便利なスロープも
使わなくなりがちな和室はあえて玄関を入ってすぐの場所に。空間を広く見せ、引き戸を閉めて応接室や客間として使用することもできる
数年前にご両親が伊達市街地に引っ越したことから、Sさんご一家も仕事上便利な伊達の市街地で暮らすことを考え始めたそう。Sさんが希望したのは、それまでと同様ののびのびとした暮らし。希望どおりの場所を市街地で見つけるのは大変なことでしたが、自身で探し歩き、ついに高台の南端、東側が公園に隣接という絶好のロケーションの土地を手に入れることができました。
公園の借景が美しい4連の窓。間接照明の入った無垢板の天井が収納時のシェードカーテンの目隠しにもなり、窓まわりをすっきりとさせている
奥さんお気に入りのキッチンからの眺め。子どもたちの様子を見ることができ、窓越しの広がる緑に心和む
家づくりもこの立地を生かすことから考えました。大きな特徴は公園に面した4連の窓。借景の公園の緑がまるで絵画のようです。外からの視線は薄く色がついた窓ガラスを採用することで対策。家の中を見ようとしても鏡のように風景を反射するので、まったく視線を気にせずに暮らせているとSさんご夫妻は話します。
リビングからダイニングを見る。奥さんの希望によりキッチンの壁には棚を設けず。左のワークスペースは子どもたちの勉強用
Sさんと奥さんがともに使いやすいよう、キッチンのワークトップの高さはショールームで確認して決めた
左奥にあるキッチンの目隠しになるようにとの配慮で、廊下の壁の端は右へと角度をつけて据えられた
Sさんの家づくりのモチベーションのひとつが、子どもたちに自分の部屋を持たせてあげたいということでした。自分たちが年齢を重ねてからのことを考え当初は平屋を考えていましたが、知人宅でヒントを得て、子ども部屋のみを2階にすることに。生活自体は水まわりや寝室のある1階で完結するようになっています。
2階に入る自然光が届く洗面スペース。この光は、洗面台前の壁のガラスブロックを通って廊下もほんのり明るくしてくれる
子ども部屋の横に設けられた書斎。現在はSさんの趣味スペースとして使われている
キッチンまわりには奥さんのこだわりが詰まっています。まずは家事動線。ランドリーとキッチンがつながり、その間には収納を多めに、という要望を叶えた大容量のパントリーがあります。また、リビングから見えるキッチンの壁には棚を設けないというのも奥さんからの要望のひとつ。腰から下の使い勝手のいい場所にのみ収納を設けました。
外壁は手入れを考えガルバリウム鋼板の割合を多めにし、アクセントで道産スギ板を使用した
家族みんなの楽しみは以前と変わらず庭でのBBQ。食材を運び入れやすいようスロープを設け、魚をさばいたり汚れ物をすぐに洗えるガーデンシンクもあります。市街地で見つけたこだわりの開放的な空間で、思い描いたとおり、食べて笑ってのびのびと暮らしています。
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 150.41㎡(約45坪)
工事期間 平成4年1月〜6月(約5ヵ月)
<外部>
屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/ガルバリウム鋼板・道産スギ板張、建具/玄関ドア:断熱ドア、窓:木製サッシ・樹脂サッシ
<内部>
床/道産ニレフローリング、壁・天井/環境壁紙
<充填断熱+付加断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏210㎜、屋根/高性能グラスウール16㎏305㎜
エコジョーズによるセントラル暖房(温水パネルヒーター・床暖房)
<断熱性能>UA値:0.32W/㎡K
<気密性能>C値:0.20/㎡
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