建築データ
構造規模 木造(在来工法)・2階建て
延床面積 128.28㎡(約38坪)
工事期間 令和2年8月~12月(約4ヵ月)
Replan北海道vol.146掲載
床材の色、塗り壁の雰囲気、梁の出具合。SUDOホームのオープンハウスで見たそれらがすべてしっくりきたと話すSさん。翌日には同社を訪れ、要望をびっしり書き込んだ紙を渡しました。その中で設計担当者が一番意識したのは、家のあちこちに「居場所」があるというもの。2階にはフリースペースを置き、一人分の小上がりも用意。家の各所にほっとひと息つける場所を設けることで要望を叶えています。
玄関はリビングへの視線の届きづらさを考え現在の位置に
自然光の入る洗面スペースをはじめとしたユーティリティ、浴室の水まわりは住まいの北側に集約
階段へのアプローチをスムーズにするため、下段はリビング側へと角度をつけた。その踊り場が居場所の一つに
ご夫妻は「開放的すぎない」家を希望する一方で、ほかの部屋にいる家族の気配を感じられることも望んでいました。両立が難しいようにも思いますが、玄関からリビング、リビングから和室など空間のつなぎ目を絞り、その一方で階段は吹き抜けに。適度にプライバシーを守りつつ家族がどこにいるか、その存在を感じながら過ごせる「つかず離れず」の家となりました。
SUDOホームの家の現し梁の美しさも決め手の一つだったそう。奥さんの希望でキッチンはリビングに向けた対面式に
屋内外のスペースを有効に使うため斜めに取りつけた大開口。借景の緑も効果的に取り込めている
奥さんが使いやすいよう88㎝の高さにした造作キッチン。洗面スペースからつながる回遊動線を設けており、通路幅が110㎝もあるのですれ違っても余裕がある
リビング奥にある和室は程よいこもり感と開放感が共存する場所。和室の床下は大容量の収納スペースになっている
奥さんが好きだというキッチンからの眺め。玄関から和室まで見渡せ、子どもの姿を見ながら作業ができる
完成から3年。Sさんは「すべての意見を尊重してもらえ、スタイリッシュにまとめてくれました」と満足そう。庭には畑をつくり、外構にも手を入れるなど完成後もSUDOホームと住まいを育てています。実は家の完成前に奥さんの妊娠が分かり、現在は3人家族となったSさんご一家。フリースペースはデスクライトを置けばスタディスペースになり、2階の洋室は2つに区切ることも可能。居場所が多くライフステージの変化にも柔軟に対応できるこの家で、同社とのお付き合いはまだまだ続きそうです。
2階にある大容量の本棚と向かい合うフリースペース。窓からは川沿いの緑を眺められる
外の景色を見ながらくつろげる小上がり。この狭さがちょうどいい
Sさん希望の書斎の入り口。2帖という面積から「押し入れで遊んでいた感覚に」と、設計担当者の提案で床を約30㎝上げ、あえてタイトな空間に
ダイニングの大開口から出入りできる縁側では、家族で朝のすがすがしい空気を吸うことも。当初、Sさんの希望は白いガルバリウム鋼板の外壁だったが、周囲が自然豊かな環境ということもあり1階部分に道産スギを採用した
構造規模 木造(在来工法)・2階建て
延床面積 128.28㎡(約38坪)
工事期間 令和2年8月~12月(約4ヵ月)
<外部>
屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/道南スギ板張・ガルバリウム鋼板、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ・樹脂サッシ
<内部>
床/ナラフローリング、壁/しっくい塗壁、天井/環境壁紙
<充填断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏210㎜、屋根/セルローズファイバー25㎏350㎜
温水パネルヒーター・床暖房
<断熱性能>UA値:0.30W/㎡K
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