建築データ
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 119.78㎡(約36坪)(外物置含む)
工事期間 令和4年11月~令和5年5月(約6ヵ月)
Replan北海道vol.147掲載
結婚した当初は新居を構えず、もともと借りていたマンションで暮らしていたMさんご夫妻。どうせなら資金を貯めて一軒家を建てたいと準備を始めました。土地と並行して工務店探しもスタートし、知人の勧めでモデルハウスを見学したSUDOホームの家に一目ぼれ。その後他社のモデルハウスも多数見学したものの、「SUDOホームの床や壁、建具などから漂う上質感や、細かな部分まで丁寧に施工されたクオリティーの高さがいい」とお願いすることを決めました。
玄関横には洋服かけも備えたシューズクロークがある。土間と床部分が両方あり、室内からも使いやすい
玄関近くの洗面スペースは帰ってすぐに手洗いができるただいま動線。グレーのタイルとボウルがさりげないアクセントに
物が多いことや、共働きのため平日の家事効率を上げたいこと、キッチンを広く使いやすく、薪ストーブを導入したいなど、お二人が思い描いていた数々の希望を伝えて出来上がったのが、住まいの中心に階段を配置した個性豊かな間取りです。1階は仕切らずワンフロアにしつつ、階段や柱の配置を工夫して緩やかにエリア分け。水まわりは2階に集約してランドリールームを設けるなど、朝起きて仕事に行き、帰って家事をしてくつろぎ、寝るまでの動線も見事に効率化されています。
住まいの真ん中に階段を配置し、ダイニング・キッチンとリビングをエリア分け。土間はリビング・ダイニングとフラットにし、空間につながりを持たせた
オーダーキッチンと飛騨家具のダイニングテーブル、造作カウンターなどが無垢の質感で統一されている
Mさん宅の主役になっているのはフルオーダーキッチン。ステンレスの天板は奥行き95㎝と広く、下部には両面に収納がたっぷり。面材はすべて無垢板で上質感あふれる仕上がりです。背面収納は吊り戸棚をやめてオープン棚とし、好きな食器などを飾れるように。夫婦で作業してもゆとりのある広さを確保した、使いやすいキッチンスペースとなりました。
キッチンの奥にリビングからは見えないようにパントリーを配置し、スッキリとした美観が保たれるようにしている
階段下にチェアを置いて、薪ストーブの炎を眺めながらくつろぐ時間がMさんのお気に入り
木とアイアンを使ったスケルトン階段は、存在感がありながらも圧迫感がなく、デザイン的にも空間を素敵に演出してくれる
リビングとダイニング両方からつながる土間エリアには薪ストーブが鎮座。オブジェのような薪台も加わり、素敵なインテリアとしても存在感抜群です。「炎を眺めるだけでなく、煮込み料理にもチャレンジしてみたりと、思った以上に活用しています。冬がイヤじゃなくなりました」と、お二人とも薪ストーブのある暮らしを存分に楽しんでいる様子です。
リビングの一角に設けた畳敷きの小上がりはゴロンと横になれるスペース。来客の時も便利で、小窓からの光も心地よい
ランドリールームは約3帖と広々。アイロンも使える作業台や収納もたっぷりで使いやすい
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 119.78㎡(約36坪)(外物置含む)
工事期間 令和4年11月~令和5年5月(約6ヵ月)
<外部>
屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/カラマツ木酢液含浸、建具/玄関ドア:木製断熱玄関ドア、窓:木製サッシ 一部樹脂サッシ
<内部>
床/道産ニレ無垢材、壁/しっくい塗壁、天井/環境壁紙
<充填断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏155㎜、屋根/セルローズファイバー330㎜
温水パネルヒーター・薪ストーブ
<断熱性能>UA値:0.33W/㎡K
<気密性能>C値:0.35㎠/㎡
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