建築データ
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 138.23㎡(約41坪)(アプローチ含む)
工事期間 平成30年6月〜11月(約5ヵ月)
Replan北海道vol.128掲載
「この土地に巡り合っていなければ、家を建てなかったかもしれません」と、窓いっぱいに広がる緑の風景を眺めながら語るCさん。元々は近所にある老朽化した実家の建て直しを検討していたそう。ある時、売りに出されていたこの土地を見つけ、雑木林に面した自然あふれるロケーションに「もう二度とこんな土地には出会えない」と惚れ込み、購入を決めました。
道産材をふんだんに使った内部は、木材の継ぎ目なども細かな手仕事で丁寧に仕上げてある
薪ストーブのある土間リビングは吹き抜けで開放感いっぱい。1階から2階へ連続した窓の外には雑木林の緑が広がる
「SUDOホームの家は、空気感が違うんですよ。以前モデルハウスを見て、道産材や珪藻土を使った内部や、自社大工さんが丁寧に細部まで仕上げているのを見て、ぜひお願いしたいと考えていたんです」と工務店選びも即決です。
プランニングは「土地を読む」ことから始まりました。「この素晴らしいロケーションを活かすにはどうするか」を最優先に辿り着いたのが、2間×6間のプランをベースに雑木林に向かって平屋部分とウッドデッキが伸びる形の家です。平面図ではシンプルなT字形ですが、内部はスキップフロアや土間と無垢床、吹き抜けや渡り廊下など、間仕切りや壁を排除しつつも高低差や素材使いで空間を切り替えた立体的で変化に富んだ構造です。オープンな空間を生かしたダイニングと土間リビングの模様替えが、奥さんの楽しみのひとつ。あえて造作ではなく、お気に入りのソファやアンティーク家具を置くことで、味わい深い空間を演出しています。
土間からダイニング・キッチン、2階へと階段やスキップフロアでひとつながりになる空間設計。階段下の薪棚はCさんの自作
額縁のようなダイニングの窓はこの家の主役。天井も木を使い、外の景色と一体化
2階に設けた書斎スペース。仕事をしながらも窓からは外の風景や空が見え心安らぐ
「四季の移り変わりを感じながら暮らすことが、こんなにいいものなんだなと実感。ここへ来てから草の名前や木の名前を覚えました。いまも毎日『いい家だなあ』と思っています」。夫婦の終の住処として選んだ場所で、心豊かな暮らしを満喫しているお二人でした。
外に向かって突き出した平屋部分がダイニング。道産カラマツの外壁がしっくりと風景に馴染む
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 138.23㎡(約41坪)(アプローチ含む)
工事期間 平成30年6月〜11月(約5ヵ月)
<外部>
屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/北海道カラマツ木酢液含浸板、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ・樹脂サッシ
<内部>
床/道産ナラフローリング、壁/珪藻土入塗壁、天井/珪藻土入クロス
<充填断熱+付加断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏155㎜、屋根/高性能グラスウール16㎏260㎜
エコジョーズによるセントラル暖房(温水パネルヒーター・床暖房)・薪ストーブ
<断熱性能>UA値:0.34W/㎡K
<気密性能>C値:0.49㎠/㎡
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