建築データ
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 100.94㎡(約30坪)
工事期間 令和元年11月~令和2年4月(約5ヵ月)
Replan北海道vol.131掲載
子どもたちの独立を機に、夫婦2人で暮らす家を建てることを考えはじめたMさんご夫妻。タイミングよくMさんの実家隣の土地を手に入れることができました。支笏洞爺国立公園内の敷地のため、屋根の形や隣家との距離、壁の色などには制約がありましたが、無垢フローリングや珪藻土入り塗り壁で仕上げられた新居は、自然豊かな環境にしっくりなじんでいます。
大開口の外には眺めを堪能できる濡れ縁が。今後BBQコーナーなどを設けていく予定
雑貨店スペースは、レイアウトが自由にできるよう床暖房入りの土間に。窓を大きく取り、道を通る人に商品が見えるようにした
昭和新山を望むリビングの大開口には木製サッシを採用。見える景色は実家からのものとさほど変わりはないはずですが、「この家の窓は外と内の空間をつなぐキャンバスみたい。窓配置でここまで違う景色になるんですね」と、Mさん。奥さんも「開放感があって、家にいてもまるでキャンプしているみたい」と笑顔です。
洗面台は帰宅後すぐに手洗いができるよう玄関正面に。左の戸からランドリーコーナー、キッチンへとつながる回遊式動線になっている
夫婦2人暮らしのため、個室は寝室のみ。1階はリビングとダイニング・キッチンをひとつながりにし、屋根なり天井で広々とした印象に
家のどこにいても緑を感じることができるMさん宅。テレビの配線は壁を通じて階段下収納スペースに収めすっきりと。床材には、Mさんご夫妻の好みとコストダウンを兼ねて、下地合板が不要なマツ無垢材の厚板(標準仕様外)を使用した
大開口とは反対側、通りに面した壁にも大きな窓が据えられ、ここには自然素材でつくられたさまざまな雑貨が飾られる予定です。家の新築を機に「雑貨店を開きたい」という奥さんの長年の夢を叶えることになったのです。プライベート用とお客様用の2つの玄関をつなぐ約8帖の土間が店舗スペース。トイレは雑貨店を訪れるお客様と共有できる場所にレイアウトするなど、プライベートエリアとの境目をあえて緩やかにし、無理のない範囲での営業を目指しています。
毎朝階段に腰かけて庭を眺めてから1日がスタートするというMさん。階段横には程よく別空間に区切られた書斎が
完成してから洞爺湖が見えることに気が付いたという2階の寝室
Mさんご夫妻は、最初から家づくりはSUDOホームでと決めていたそう。同社が建てた奥さんの親族の家が冬暖かかったことが決め手でした。気密性の高い家では計画換気システムが効率よく働くため、冬だけでなく夏も快適です。性能もプランも満足な新居で、豊かな自然を満喫しているMさんご夫妻でした。
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 100.94㎡(約30坪)
工事期間 令和元年11月~令和2年4月(約5ヵ月)
<外部>
屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/ガルバリウム鋼板角波・道産スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ・樹脂サッシ
<内部>
床/マツ無垢材、壁/珪藻土入塗壁、天井/珪藻土入クロス
<充填断熱+付加断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏210㎜、屋根/吹込用セルローズファイバー25㎏350㎜
エコジョーズによるセントラル暖房(温水パネルヒーター・床暖房)
<断熱性能>UA値:0.31W/㎡K
<気密性能>C値:0.47㎠/㎡
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