建築データ
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 156.16㎡(約47坪)
工事期間 平成30年12月〜令和元年5月(約5ヵ月)
Replan北海道vol.134掲載
結婚後、社宅生活を送りながら、共働きを続けてきたAさんご夫妻は、より子育てがしやすい環境を求めて新築を決意。2018年、通勤や生活に便利な街なかで約90坪の宅地を購入し、SUDOホームに新築を依頼しました。「春浅い時期にモデルハウスを見学したら、暖房が入っていないのに室内が暖かくて驚きました」と奥さん。道外出身のご夫妻にとって、北国の冬を快適に過ごせる確かな性能も、SUDOホームを選ぶ決め手になったといいます。
玄関土間は、シューズクローゼット、和室や音楽室、LDK、3方向の動線の起点。室内をぐるりと回れる複数の動線も、延床47坪以上の広さを演出する仕掛けのひとつ
外壁と同じ道産スギを壁に下見板張りにした土間。中と外の中間領域のように見せる設えが空間に奥行き感を演出
土間とつながる音楽室。天井高は約3mあり、床には床暖房。ご夫妻の願ったとおり、のびのびと音楽を楽しめる環境が整った
ご夫妻で楽器の練習ができる音楽室、落ち着いた書斎、効率の良い家事動線、そして木や珪藻土など自然素材をできる限り使った内装。ご夫妻の要望を取り入れながら提案されたプランの中心には、光や風の通り道となる吹き抜けのある階段が設けられていました。「3方が住宅に囲まれた敷地でも、明るく開放的な空間を実現する工夫が図面から感じられ、SUDOホームにお任せしてよかったと思いました」と、奥さんは当初を振り返って語ります。
間仕切りなしでつながるLDK。構造を一部現しにした低めの天井がくつろぎ空間に落ち着きと木陰のような心地よさを与える。床はナラ無垢材、壁は珪藻土仕上げ
オープンなキッチンは料理好きなご夫妻のこだわりがいっぱい。ステンレスと木を基調に整えたキッチンに隣接して、ランドリーも設えた
新緑が輝く5月、Aさんご一家の新生活が始まりました。「家に入った瞬間に木のいい香りがして、木に囲まれて住んでいる感じがします。中でも、SUDOホームの提案で実現した青森ヒバを壁と天井に張った浴室は、とても気に入っています」と、Aさんは満足そうに話します。
ハーフユニットを採用し、壁と天井に青森ヒバを張った浴室。開放感と風通しを大切にし、あえて建具は用いずオープンなつくりに
1階の階段横には、Aさん念願の書斎を設えた。造作の書棚やカウンターデスクも備えた2.5帖の空間は、隠れ家のような佇まい
キッチンからは1階フロアが一望できる。客間や子どもスペースなど多目的に利用できる和室は、リビングと土間の中間に配置
室内で目を引くのが、1階中央に設えた階段の吹き抜けです。頭上からこぼれる光が美しい明暗のコントラストを描き、リビング・ダイニングに心地よい広がりを与えています。「1階は回遊できる家事動線が設けられ、とても便利です。収納も使い勝手を考えて配置され、デザインと機能、どちらにもきめ細かな配慮がされていることを改めて実感しました」。そう語る奥さんをさらに驚かせたのが、新居の高い省エネ性。厳冬期でも室内はどこへ行っても暖かく快適なのに、ランニングコストはひと月2万円ちょっとで済むといいます。標準性能の高さが、住み心地と経済性を両立させ、満足度の高い家づくりを実現しました。
書斎とリビング・ダイニングを結ぶ通路には、両サイドに造作収納を設け、スペースを無駄なく活用。階段下を利用した収納は、容量もたっぷり
2階の階段ホールに設けられた3連の大開口から入る光と風は、吹き抜け伝いに階下へ
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 156.16㎡(約47坪)
工事期間 平成30年12月〜令和元年5月(約5ヵ月)
<外部>
屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/ガルバリウム鋼板角波・道産スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ・樹脂サッシ
<内部>
床/道産ナラフローリング、壁/珪藻土入塗壁、天井/珪藻土入クロス
<充填断熱+付加断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏210㎜、屋根/高性能グラスウール16㎏305㎜
エコジョーズによるセントラル暖房(温水パネルヒーター・床暖房)
<断熱性能>UA値:0.31W/㎡K
<気密性能>C値:0.20㎠/㎡
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