建築データ
構造規模 木造(新在来工法(金属結合))・2階建て
延床面積 129.13㎡(約39坪・バルコニー、ポーチ含む)
工事期間 平成25年5月〜9月(約5ヵ月)
Replan北海道vol.106掲載
Sさん夫妻が希望のエリアで見つけた売地の文字。予算内で周囲の環境も気に入ったものの、土地の広さは35坪ほど。「この小さな土地でも家は建てられるのだろうか?」と当初は少し不安があったそうですが、かねてより建てるならここと決めていたSUDOホームに相談すると、建築できるとの返事が。完成してみると、窮屈に感じるどころか、長居したくなるくらいに落ち着く、居心地のよさが実現されていました。
2階の畳スペースからLDKを見る。建物をくり抜くようにテラスを配置し、リビングと畳スペースが互いに見通せるようになっている
赤レンガ建築を思わせる塗装を施したスギ板張りの外観。窓の大小や配置は、いかに広く快適に過ごせるかを考え導き出したもの
玄関には3帖ほどのシューズクロークを隣接。収納たっぷりで、その目隠しにはカーテンを活用
トイレの手洗いカウンター。階段下の空間をモザイクタイルと照明でシャープにデザイン
ポイントは視覚的な奥行きです。メインフロアを2階とし、5.5×12mという細長い空間にテラスとオープンな階段を組み込んで、視線の抜けをつくりながらゾーニングしているのです。また、ダイニングに採用したコーナー窓も視線の広がりを演出。吹き抜けのように高い天井がなくても奥行きを感じさせる仕掛けにより、開放的に過ごせる空間となっています。
テラスやダイニングのコーナー窓など大きめの窓がある南西方向に天井を上げている。これも、広がりを演出する方法。キッチンカウンターはリビング側から使える収納とマガジンラックを兼ねた機能的なデザイン
2階LDKのため、1階は寝室、水まわり、玄関などがそれぞれゆとりある広さ。朝の身支度もワンフロアで済む動線です。駐車スペースを除いてほぼ敷地いっぱいに建てられているため、外の視線が気にならないよう窓は高めにしたり、スリット状にしたりといった工夫も。敷地の特徴をしっかりと捉える設計は、SUDOホームが大切にしているコンセプトです。
階段は一部を飾り棚に使えるようアレンジされた遊び心ある設計。階段下はトイレ
2人並んでも使えるワイドな洗面化粧台。スリット窓が手元を明るく照らす
キッチンの壁は、足下まで贅沢にタイルをあしらった。背面収納には家電類もすっきり収まっている
外壁は赤色の道産スギ張りで、内装も自然素材を使って上質さを感じさせるSさん宅。コンパクトな敷地を巧みに読み解いたプランニングで、見事な開放感を持つお住まいです。
構造規模 木造(新在来工法(金属結合))・2階建て
延床面積 129.13㎡(約39坪・バルコニー、ポーチ含む)
工事期間 平成25年5月〜9月(約5ヵ月)
<外部>
屋根/ガルバリウム鋼板 フラットルーフ葺、外壁/北海道産スギ板、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ
<内部>
床/北海道産ニレ無垢材、壁/珪藻土入塗壁、天井/珪藻土クロス
<充填断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)60㎜、壁/高性能グラスウール16㎏105㎜、屋根/高性能グラスウール16㎏200㎜
オール電化によるセントラル暖房(温水パネルヒーター)
<断熱性能>UA値:0.46W/㎡K
<気密性能>C値:0.40㎠/㎡
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