建築データ
構造規模 木造(新在来工法(金属接合))・2階建て
延床面積 104.33㎡(約32坪)
工事期間 平成26年9月〜平成27年1月(約4ヵ月)
Replan北海道vol.115掲載
実家も姉夫婦もSUDOホームで新築したNさん。その縁というだけではなく、他社も含め10年以上オープンハウスをめぐって数を見るうちに、同社の木材の質感の良さと土地に合わせた家づくりに気がつき、そうした信頼感から依頼を決めたと言います。
キッチン背後の収納には冷蔵庫や炊飯器も収納。「来客時に隠せるのがいいですね」と奥さん
梁と丸い大黒柱がアクセントになっている階段部分。丸柱は階段の上り下りの際に触れたくなる滑らかな手触り
第一の希望は明るい家にすることでした。そこで、一番陽の入る南西方向からの採光を計画。吹き抜けをつくり、2階部分の2面はガラスにすることで光を取り入れました。そこから入る陽射しは白い壁に反射して1階だけでなく、2階のライブラリまで明るく照らします。住宅街の中なので、1階部分は近隣の視線が気にならないよう高い位置にのみ窓を配置しました。
1階の大きな開口部は隣家の庭に接し遮蔽物のない東側に。朝日が気持ちよく入り借景付きという嬉しいおまけも
回遊式キッチンで効率的な家事動線にしたいという奥さんのリクエストには、キッチンと玄関の間に収納スペースを設け、キッチンから洗濯コーナー、お風呂場へと、スムーズな流れをつくっています。「効率を重視しすぎて収納が小さくならないように気をつけました」と担当者は話します。
それぞれユーティリティと生活空間へと繋がる回遊式廊下のエントランス
通常収納部分に入れるゴミ箱を作業台の下に設置。キッチンがより使いやすい空間になった
パウダーコーナーにもトイレにも外光を取り入れる窓を設置。家のどこにいても明るい
動線と収納、そして明るさも確保するために考え出されたのが、上から見ると箱を二つつなげたような、通称「蝶々結び」の形。北東の箱は水まわり、南西の箱は生活空間。それを回遊式キッチンがゆるやかにつなぎNさんご夫妻の希望を余さず実現しました。
吹き抜けの採光は2階の階段部分も明るく照らす
夫婦の作業場として用意された階段途中にあるライブラリ。リビングと空間は共有しつつ、左に置いた背の高い本棚で独立した雰囲気を持たせた
将来は子ども部屋となる予定の2階マルチスペース。10帖あり中央を仕切って2部屋に分割も可能
吹き抜けからの陽射しを受ける梁や柱は、暮らすほどにいい色に変化してきています。現在1歳2カ月のお子さんも、もう少ししたら回遊式の廊下をぐるぐる走りはじめるかもしれません。子どもとともに育つ家となりそうです。
北海道産スギ板にスイス漆喰のコンビが映える外観
構造規模 木造(新在来工法(金属接合))・2階建て
延床面積 104.33㎡(約32坪)
工事期間 平成26年9月〜平成27年1月(約4ヵ月)
<外部>
屋根/グラスファイバーシングル葺、外壁/スイス漆喰塗 一部道産スギ板、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製断熱サッシ 一部樹脂サッシ
<内部>
床/1F:道産ニレ無垢フローリング、壁/珪藻土入塗壁、天井/珪藻土入クロス
<充填断熱+付加断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏155㎜、屋根/高性能グラスウール16㎏250㎜
エコジョーズによるセントラル暖房(温水パネルヒーター+床暖房)
<断熱性能>UA値:0.34W/㎡K
<気密性能>C値:0.18㎠/㎡
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