建築データ
構造規模 RC造+木造(新在来工法)・3階建て
延床面積 160.37㎡(約48坪)(物置含む、アプローチ除く)
工事期間 平成29年11月~平成30年6月(約8ヵ月)
Replan北海道vol.123掲載
屋根の形が笠を被っているように見えることから、「トリオイガサノイエ」と名付けられたこの家。回遊動線、使い勝手のよい水まわり、吹き抜け、そして大きな三角屋根という、Nさんご夫妻の希望を叶えるため、普通は正面を向いている屋根を45度回転させてみたことで誕生しました。「本当にふと思いついたんです。初めての試みだったので、大工さんには嫌がられましたけどね。でも、どんな要望も『ありえない』と思わずに、どうしたら実現できるか考えるのが注文住宅の醍醐味ですから」と、担当者は話します。
アプローチと反対側から見ると2階建てのよう。傾斜地を生かしていることがわかる
左の扉は玄関横の通り抜け型クローク。約2畳のスペースで、上着類からベビーカーまで置ける
玄関部分。無垢材の床と珪藻土の塗り壁が標準仕様という点もSUDOホームにお願いする決め手となった
2、3年かけて羊蹄山の見える場所を探したというご夫妻。手に入れた580坪以上の広い土地を有効に使い、10枚の窓が並ぶ東側に据えられた大開口からは、まるで絵画を切り取ったように羊蹄山が美しく見えます。元々の傾斜を利用して、アプローチからも、LDKのあるフロアからも出入りが可能。15畳分ほどのアプローチには屋根を付けることで、公道までの除雪の距離を短くするとともに、雪や雨の日だけではなく、陽射しの強い季節にも使い勝手のよいスペースとなりました。
アプローチ側からみた「トリオイガサノイエ」。笠を被ったような屋根と共に、羊蹄山を存分に楽しめる大開口、アプローチの大屋根が特徴的
物をなるべく収納してすっきり見せているキッチン。アイランド部分とキッチン横の収納棚にゴミ箱や家電を集約させている
リビング土間には、ネスターマーティンの薪ストーブが。当初はほかの物に決まっていたが、オープンハウスで見かけて一目惚れし変更した
自分たちの理想を形にするために、安易に妥協せずこつこつと時間をかけてきたNさんご夫妻。家の中を案内しながら「家具はなるべく一生物を買いたくて、まだあまり揃っていないんです」と笑います。来夏にはLDKの外にウッドデッキができ、広い土地の一部はガーデンと畑になる予定。こだわりの家づくりはまだまだ進行中です。
気持ちよく風が通る主寝室。照明は当初吹き抜け用に購入したもの。下から見てもまぶしくなく寝室にぴったり
イメージに合うものをとことん探してたどり着いたレクリントの照明は、長さ88㎝で存在感抜群だ
構造規模 RC造+木造(新在来工法)・3階建て
延床面積 160.37㎡(約48坪)(物置含む、アプローチ除く)
工事期間 平成29年11月~平成30年6月(約8ヵ月)
<外部>
屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/道南スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ・樹脂サッシ
<内部>
床/北海道産ニレフローリング、壁/珪藻土入塗壁 一部道産スギ板張、天井/珪藻土入クロス
<充填断熱+付加断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜+ビーズ法ポリスチレンフォーム(3号)170㎜、壁/高性能グラスウール16㎏210㎜、屋根/高性能グラスウール16㎏305㎜
エコジョーズによるセントラル暖房(温水パネルヒーター・床暖房)・薪ストーブ
<断熱性能>UA値:0.34W/㎡K
<気密性能>C値:0.38㎠/㎡
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