建築データ
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 182.40㎡(約55坪)(ガレージ含む)
工事期間 平成30年1月〜7月(約7ヵ月)
Replan北海道vol.125掲載
採光用の窓があるだけのガルバリウム鋼板に覆われたSさん宅。ロの字形の家、広いリビング、外からの視線が気にならない空間、というSさんの希望を実現するために、設計担当者は「こぶしを握って少し開いたような」形にしたと話します。
ガルバリウム鋼板の壁がスタイリッシュな外観。街中のため、外向きには採光用の窓のみ
この「閉じられた家」の一番の特徴は28帖の広間。南向きの大きな木製サッシを通して中庭とつながっているので、視覚的にはそれ以上の開放感があります。キッチンから広間のソファへの動線は短く取り、家事動線も回遊式にまとめられているため移動距離が短くなり快適です。ヘリンボーン風に木を組み合わせたキッチンの天井や、道南スギでインナーデッキ風に設えた庭前の床などがこの広い空間を適度に引き締めています。
階段下スペースも使って広くした玄関。階段上右側はロフト収納
玄関から奥に進むと約9帖の寝室が。変形敷地の影響で一部鋭角になっている角には、テレビを置いて有効活用
熱源システムには、設備関係という職業柄Sさんが興味を持っていたというガスで発電するシステム「COREMO」を採用。売電も可能で、発電の際に余った熱は床暖房にまわすことができます。これまでは古い一戸建てに住んでいたため、冬はストーブを焚いても寒かったと話しますが、はじめての冬に新居を暖めたのは床暖房とパネルヒーター。光熱費にも満足しています。
高い位置にある窓がプライバシーと採光の両方を確保。個性的な照明、一部梁現しの天井などが空間を引き締める
SUDOホームの建てる漆喰と木の家が好きで、10年ほど前から家を建てるなら同社と決めていたというSさん。「家は数軒建てないと気に入ったものにならないと言いますが、1軒目で理想に近いものができました」と快適に日々を過ごしています。
水まわりの配置は10年前にSUDOホームで新築した奥さんの実家のものを参考にした。キッチンから回遊できる動線で便利
玄関前の壁上の空間を通じ2階からの光が1階の広間(写真奥)に届く。Sさん宅の個性的な照明は主に奥さんのセレクト
2階には9帖の子ども部屋と3帖のウォークインクローゼット、ロフト収納のみ。当初平屋の予定だったが子ども部屋を広くすることになり2階建てに
構造規模 木造(新在来工法)・2階建て
延床面積 182.40㎡(約55坪)(ガレージ含む)
工事期間 平成30年1月〜7月(約7ヵ月)
<外部>
屋根/アスファルトシングル葺、外壁/ガルバリウム鋼板 一部道南スギ板、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ・樹脂サッシ
<内部>
床/北海道産ニレフローリング、壁/珪藻土入塗壁 一部タイル、天井/珪藻土入クロス
<充填断熱+付加断熱>
基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール16㎏210㎜、屋根/高性能グラスウール16㎏305㎜
エコジョーズによるセントラル暖房(温水パネルヒーター・床暖房)
<断熱性能>UA値:0.29W/㎡K
<気密性能>C値:0.37㎠/㎡
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