ご紹介にあずかりましたHです。
実は去年の今頃にも何度かこの見せます建築現場に投稿したことがあります。
今回はわたくしHと大先輩のはっしーさんの2人で更新していきたいと思います。
このブログを通して少しでも建築現場の事を分かりやすくみなさんに伝えていけたらなと思っています。
第2回は「杭工事・土工事・鉄筋工事」までをお伝えします。
まずは杭工事!!
この写真の手前に写っている木の柵みたいな物は、遣方(やりかた)と言って建物の水平の基準や建物の位置の基準になります。
この遣方をもとに杭の入れる位置や基礎の位置を出していきます。
中央には、おそらく地鎮祭の名残でしょう砂が残っていますね!
分かりにくいですが、青のテープが見えている箇所が杭を打ち込む位置になります。
さっそくやってますね。杭工事。
今回の工事では、HySPEED天然砕石パイル工法と呼ばれる方法で杭工事をしていきます。
杭を打ち込むと言うよりは、砕石を突き固めていくというようなイメージです。
写真はちょうど軟弱な土を掘っている所ですね。
いっきに運ばれてきたのが今回杭に使用するコンクリート用砕石です。
ドリルによる掘削によって軟弱な土を取り除いた穴に、先ほどの砕石を入れて締め固めていきます。
この時、砕石は約50センチ単位で強度を確認しながら締め固めていきます。
どんどん締め固めていきます。
この転圧作業は水平方向にも圧密が掛かるので、軟弱な地盤の中でも摩擦抵抗の高い丈夫な砕石パイルが造られます。
離れてみるとこのような感じです。
HySPEED工法で砕石パイルを形成し、地盤を締め固めることによって粒子間の隙間が減少し、強固で液状化に強い地盤を造り上げることが出来ます。
すべての杭が打ち終わりました。
この工法は産業廃棄物が出ないというメリットもありますが、全ての地盤で対応できるわけではないようです。
次に根堀です。
この写真から、どこが長い土間になるか分かるでしょうか。
今後の投稿で徐々に全貌が分かってくると思います。
札幌は凍結深度が600mm以上と決まっているので、深さが600mm以上あるか確認します。
大丈夫ですね。
次に鉄筋工事です。
鉄筋工事は細かい部分で確認することが多くあります。
この確認は重ね継手がきっちりとれているかチェックします。
通常は40D(40×鉄筋の太さ)となるので、この写真の鉄筋はD13の太さとなり、40k×13mm=520mm重なっている必要があります。
写真は600mm以上重なっているので問題ありません。
この確認はベース部分の鉄筋のかぶり厚がとれているかをチェックします。
かぶりとは、コンクリート面から鉄筋までの最小距離になります。つまり基礎工事の段階で言うと、鉄筋の外側から枠や土に接するまで距離になります。
上の写真の箇所でのかぶり厚は、基礎のベース部分になるので60mm必要になります。
写真に写っているコンクリートサイコロが60mmになっているので問題ないです。
こちらは先ほど同様、ベース筋とベース枠のかぶり厚の確認です。
60mm以上あるので問題なくかぶり厚がとれています。
というようにいろいろとチェックしつつ、次回はコンクリートの打設になります。
来週も金曜7月19日に更新予定です。
読んでいただきありがとうございます。