2024.07.27
こんにちはIです。
今週末7月27日と28日、千歳市でオープンハウスを開催いたします。
先日Iも「透過するいえ」を拝見してきました。
北側の景色を取り込んだLDK、リビング続きのアウトリビング、デッドスペースになりがちな場所を利用したご主人の書斎。オーナー様のご要望とSUDOのご提案のコラボレーションで見どころ満載のお宅でした。
ぜひ皆様のご来場をお待ちしております。
それと見せます建築現場「透過するいえ」が最終回でした。見逃した方はこちらから。
それでは「 二乗-noイエ 」8回目スタートです。
筋交いが入っています。筋交い端部は金物で緊結しています。ちょっと筋交いについて掘り下げてみます。
まず建築基準法施行令的には、
建築基準法施行令第四十五条(筋交)
1項 引張り力を負担する筋かいは、厚さ一・五センチメートル以上で幅九センチメートル以上の木材又は径九ミリメートル以上の鉄筋を使用したものとしなければならない。
2項 圧縮力を負担する筋かいは、厚さ三センチメートル以上で幅九センチメートル以上の木材を使用したものとしなければならない。
3項 筋かいは、その端部を、柱とはりその他の横架材との仕口に接近して、ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結しなければならない。
4項 筋かいには、欠込みをしてはならない。ただし、筋かいをたすき掛けにするためにやむを得ない場合において、必要な補強を行なつたときは、この限りでない。
と長々と書いているわけですが、この条文を落とし込んだ写真がこちらです↑
45mm×105mmを使用しているので、たすき掛け(交差筋交い)でもやむを得ず欠きとることはありません。
キレイなX型をしています。昔DVDで見たインディーズバンド時代のX(エックス)のライブで両手をバッテンにしている観客を思い出します。
根元がこんな感じです。
引っ張り筋交いを受ける柱には大きな引き抜き力がかかるので、許容応力度計算での計算結果に基づきホールダウン金物で柱の引き抜きを抑えています。
写真は柱・間柱の間隔が455mmであることを確認しているところです。JBN(省令準耐火構造)での必要写真なので記録しておきます。
JBNつながりで、こちらの写真も。
化粧柱・化粧梁は120mm幅以上必要となりますので、化粧梁の寸法も写真に記録しておきます。
前回のブローイング施工が完了した後の流れに戻ります。
天井の気密シートを施工します。間仕切り壁のところは事前に先張りシートをしていて、今回はそれ以外の平面部分。
先張りシートに重なるようにシートを連続して張っていきます。
壁に干渉するところは丁寧にカットして、、、
下地のあるところでタッカー留め。
※ホッチキスのでっかい版。ホッチキスの親分みたいなのがタッカーです。
化粧梁を境に、天井の気密シートを張った方と張る前の方。
「気密シートは下地のあるところで30mm以上重ねる」
断熱気密のマニュアル通りの施工すれば30mm重ねるで問題ないのですが、SUDOは下地1スパン分重ねているので455mm重なっていることになります。
手間も材料も少し多くかかりますがそれ以上に内部結露を防ぐことの方が大事!っと思っていますので、重なり幅が狭いよりは重なり幅が広い方が良い。
壁の中に湿気を入れないことを考えた時に、なんとなく30mmって心細い感じもありますよね。SUDOは、知識を踏まえた上での感覚も大事にしています。
気密のことを語っていたら、外壁に張る杉板が届きました。
塗装屋さんに事前に塗ってもらっていた材料です。
運転手さんと大工さんとで材料をおろします。
たくさんの材料が届きましたが、いったいこれは何枚あるのでしょうか。
・・・気になりますよね、お家一軒でおおよそ何枚くらいの杉板を張るのか。。100枚くらいなのか300枚くらいなのか、はたまた1000枚以上使うのか。
小さじ1杯5ccみたいな物差しになるものがないので、家一軒で何枚板を張るのか、皆目見当がつきませんね。
正確な枚数が分かりかねますので、もしかすると次回は現場担当の方にお答えいただくことにしましょうか。
ってことで次回に続きます。