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札幌支店

襷のいえ

石狩市の現場 最終更新日:2025.05.10
2025.05.10

こんにちは。

リズミカルにスマホ画面をフリックしている手がピタリと止まり「ここ行きたい」と言う妻の鶴の一声により、小樽市にある手宮公園に行くことになりました。

目的は園内にある満開の桜並木。(前回と同じ話題で恐縮です)
私たちが公園に行ったときはやや寂しい感じになっていましたが、それでもキレイに咲いているところもあったので記念にパシャリ。

雲の量はおよそ3割ほどで快晴とまでは至らずとも心地の良い天気でした。

桜のお裾分けをさせていただいたところで――
「襷のいえ」4回目のスタートです。

前回で逆T字型の基礎の「_」部分が完成し、次は縦棒部分「|」を作っていきます。

型枠を取付しています。

型枠は事前に加工場で加工しておくことで、効率よく組み立てできるようにしています。
チェーンで縛ってある一塊は「これはここの」「あれはあそこの」とブロック毎にまとめています。
「段取り八分、仕事二分」と言いますが、現場でも同じようなことが言えます。

 

型枠を取付した直後はこんな感じです。型枠と型枠の間にコンクリートを流し込んで基礎を形作ります。

ハンバーガーでいうところのバンズが型枠でお肉がコンクリート、そんなイメージです。

SUDOホームは基礎断熱を採用していますので、外周部は事前にスタイロフォームを取付しておきます。

前回同様かぶり厚さもしっかり確認しておきます。鉄筋が基礎の真ん中あたりにあるとOKですが、もし偏った位置にある場合は専用部材を使ってかぶり厚さを確保します。

アンカーボルトも事前にセットしています。ねじ部にコンクリートで入り込まないようテープでぐるぐる巻きにして保護しています。

2度目の登場、コンクリートの圧送車です。

コンクリートを流し込んだあとがこちら。
打設後は表面を平らに均して作業終了。

コンクリートの試験をしています。
強度・やわらかさ・温度・濃度などを測定しコンクリートの品質チェックをしています。

強度試験は3回行います。まずは型枠解体(脱枠)前、そして1週間後、最後は4週間後。

脱枠のタイミングは「平均気温を基に所定の日数経過」もしくは「強度を確認」で品質に影響がないことを確認してから脱枠します。

今回は強度を確認してから脱枠する方法をとっているので脱枠前に試験を行っています。

それでは次回に続きます。

2025.05.02

こんにちは。
今年も桜の季節がやってきました。札幌市では例年よりも1週間ほど早い開花の4月23日だったようです。

桜の開花時期を予測するのに「600度の法則」なんてのがあるようです。
2月1日から毎日の最高気温を加算していき600度になると開花する、という開花予測の一つの指標だそうです。
(昔テレビ番組で夏に桜を開花させるような企画があったような、、、?)

試しに2025年2月1日以降の札幌市の気温を積算してみたところ、、、
2月Σ67.1℃、3月Σ164℃、4月1~23日までΣ296.5℃で、合算すると527.6℃。4月28日でやっとこ600℃。

・・・そんで?

という話なのですが、私はこういうことをつい調べてみたくなるタイプです。

というわけで――
「襷のいえ」3回目のスタートです。

鉄筋を組み、型枠大工さんがベースの枠を付けています。

基礎の形はアルファベットの「T」を逆さまにした形で、T字の横棒部分を「ベース」とか「底盤」と呼び、T字の縦棒部分を「布」とか「立ち上がり」と呼びます。

そのベースの型枠を取付している様子です。

ベース型枠の取り付けが完了しました。

図面通りの寸法になっているかをチェック。

かぶり厚さもチェック。

鉄筋がコンクリートに何cm覆われているか、これがかぶり厚さです。

このかぶり厚さは建築基準法施行令で定められていて、底盤部分は原則として6cm以上としなければなりません。(建築基準法施行令七十九条第1項)

写真でご覧いただけるように7cmほどありますのでバッチリ。

先ほどの写真の反対側も同様に7cmほど取れていてこちらもバッチグー。

続いて建物のコーナー部分です。コーナー部分は定着長さを確認します。
手を繋ぐよりも肩を組みあう方が強固なように、定着長さは直行する鉄筋同士の結合具合を表す長さになります。

SUDOホームの基礎では鉄筋径の40倍以上。13mmの鉄筋なので×40で520mm。

52cm以上重なり合っていることを確認しています。

基本は45cmのベース幅ですが、一部の幅は60cmになっています。
それの確認です。

鉄筋と型枠の確認をしたところでコンクリートを打設します。

象の鼻のように長いホースを持つ車でコンクリートを流し込みます。

ホースを操作する人、コンクリートを平らに均す人、鉄筋についたコンクリートを洗う人、

それぞれ役割分担しながらコンクリートを打設しています。

それでは次回に続きます。

2025.04.26

こんにちは。

1人で沖縄キャンプに行くほど無類の日本ハムファイターズのファンである妻に連れられて、関心薄めな私も今年初の野球観戦に行ってきました。

2回裏に日ハム先制、5回表に相手チームに追いつかれました。

私はそれまで相手チームのロゴが「B」に見えていたので「近鉄に追いつかれたね」と言ったら、「相手楽天だよ?」と言われ、頭の中がワチャワチャになりました。

大阪近鉄バファローズの「B」かと思ったら、じつは東北楽天ゴールデンイーグルスの「E」だったようです。
しかも大阪近鉄バファローズって、今はオリックス・バファローズなんですってね。オリックスブルーウェーブじゃないんですね。

私のプロ野球情報は2000年代で止まっていますが、現場はどんどん動いていきます。

というわけで――
「襷のいえ」2回目のスタートです。

地盤調査をしています。

周辺の地盤データから地盤がかたそうな地域だろうと見当をつけつつもあくまで付近データ。
目に見えない部分のことですので必ずしも同じような測定結果になるとは限りませんので、実際に調査結果が出るまではドキドキです。

地盤調査の結果、一部地盤補強が必要でしたが概ね強い地盤であることが分かりました。

ひと安心。。

ということで、大きな機械で根掘り開始です。

奥から手前に掘り進めるのが根掘りの基本、重機が出られなくなってしまいますので。
床のワックス掛けと同じと思っていただくとよろしいかと。

先ほどの地盤補強の方法を抜粋してまとめると

・補強箇所は浴室下
・根切深度を1000mm(根入600mm+砕石400mm)
・根切底の転圧及び基礎下砕石の転圧を3往復程度
・一度に施工する砕石厚は300mm以下

ということで、それに倣ってまずは浴室部分を1000mm(1m)掘ります。

一度の砕石厚は300mm以下ということで、400mmの砕石を2層に分けた位置である200mmのラインもスプレーで表記しておきます。

浴室範囲に誤りがないかの確認。

砕石を入れてランマーで転圧。

水糸を基準にまず一層目の深さを確認。

それから2層目の砕石を転圧。これで地盤補強は完了です。

その他の部分はこんな感じです。

職人さんが操縦しているのが「プレートコンパクター」、それで砕石をある程度均してから、、

最後に「タンピングランマー」で突き固めます。

しっかり締め固まっているか確認しながら慎重に作業をしています。

こんな感じで土工事が進んでいきます。

それでは次回に続きます。

2025.04.19

~旧居と庭が新居を繋ぐ~

「襷のいえ」

 

こんにちは。

さて、今回のお宅は建替えです。
ですのでSUDOにお声がけいただいた時、お施主様はその土地にお住まいだったことになります。

今まさにその地に住みながら「新しい家はこうなるんだね」と想像を膨らませるとワクワクしそうです。

っということで解体前のお宅がこちら。

経年変化で趣のある板張りの立派なお宅。

SUDOホームの標準仕様の一つである外壁板張り、既に旧居に張られておりました。

電柱の向こう側に見える敷地内の既存樹・・・計画のポイントになりそうです。

充実したお庭。ここもまた計画のポイントになりそうです。

その地にも複数ある計画のポイントを考慮しつつ、、、プランが確定。

先ほどと似たようなアングルでの冬バージョン、解体直前の写真です。

今年は雪が少なそうだなぁ、と油断していたら解体直前にどか雪。お施主様に伺ったところ、たった数日でこれだけ積もったのだそうです。

地鎮祭当日の雨は縁起が良いのと同じ感じで、解体直前に大雪が降るのもまた縁起が良いとポジティブに受け取り、解体工事スタートです。

せっかくなので中にお邪魔しまして、

「ほぅほぅ。建物内から南西側を見るとこんな感じか。」を確認。

「ふむふむ。2階から北西側を見るとこんな感じか。」も確認。

中身が空っぽになり、いよいよ旧居を取壊す直前です。

お施主様にとっては寂しい瞬間だと思いますが、数か月後にはより快適な新居になっておりますので。。

次の写真では更地になっておりますので、ここで一旦心のご準備を。

更地になりました。

いよいよここから、新居の工事が始まります。

SUDOホームにはそれぞれの家にネーミングがあります。
お施主様の思い+SUDOホームの思い、その他もろもろがネーミングに現れます。

この家のネーミングは冒頭に記した「襷のいえ」読み方は「たすきのいえ」です。

ランナーが次の走者に想いを込めて襷を渡すように、旧居が新居に襷を渡す。
そんなイメージです。

それでは次回、襷を受け取った新居の基礎工事へと移っていきます。

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