LIVE REPORT 見せます建築現場
襷のいえ
- 2025.05.31
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こんにちは。
建物の隙間の少なさを示すC値(相当隙間面積)は、SUDOホーム全体で平均0.4cm²/㎡、っとホームページ内に記載しています。
※SUDOホームの性能を知りたい方はこちらから>>
2024年6月~2025年5月、最新の1年間の結果は、、、なんと平均0.36cm²/㎡ !
SUDOホームの現場担当スタッフは全9名、そしてSUDOホームの大工さんは全6班。
見えない部分までしっかり丁寧に。その結果がC値という形に表れました。SUDOホームのスタッフ一丸、チームで高め合いながらこれからもより快適で高性能な住まいを目指していきます。
これからもSUDOホームをよろしくお願いいたします。m(__)mっと気持ち良くコマーシャルさせていただいたところで――
「襷のいえ」7回目のスタートです。手前側と奥側とで床に段差があるのが分かります。最終的にはフラットな床に仕上がるのですが、段の低い方の床材はタイルになりますので床暖房を施工する厚み分の床を下げています。こう見るとタイル貼りの範囲がとても広いですね。
オレンジのシートは前回同様に気密シートの先張り箇所です。ここは室内部分になるから先張りが必要、っと千差万別いろんな形のおウチでも臨機応変に施工します。これは大工さんと現場担当の経験の賜物です。
・・・今くらいの進捗状況になると現場で窓を付ける位置が見えてきます。プランニングのとき、窓の配置はじっくり検討して計画してはいるものの、実際にどう見えるかはやはり気になるもので、建込み中にちょいちょい現場を訪れては「こんな感じね」を体感しに行きます。
ここはリビング続きの2階部分、高さを抑えてLDKと2階が一体空間に。
間取り的にリビングやダイニングからもここの窓が見えてきます。見上げると空が見えますので気持ちが良さそうです。
1階から2階の床の高さは寸法としては162cmです。階段の段板は8段、9段で2階の床に上がり切り。
2階から1階リビングを見下ろすと次の写真の感じです。
お施主様の住まい方に合った、高すぎず低すぎずの程よい1階・2階の繋がりと思っています。
コーナーに窓があり、2階から1階のコーナー窓越しに庭が見えます。2階から外を見るとこんな感じ。道路が奥に伸びていて抜けがあります。
2階の奥の部屋にもコーナー窓。ここが一番抜けていて奥行きを感じられる場所になります。
居心地が良いのか、棟梁がこの抜け感を堪能しながら電話しています。きたない絵ですが、こんな感じかなぁ。を設計図の隅っこにスケッチ。
一部の壁にラワン合板を張ることにしました。(ベンチの下まで張り延ばすことにしています)1階に戻りまして、ここは玄関。玄関入って正面に窓。向かいのお宅の庭の借景を拝借です。
玄関の奥行きを出す意図もあり、目線の高さに大きめの窓を計画しました。
イメージ通りを確認したところで、ここでようやく大工さんの作業風景を。
ここで構造用合板をカットして、、、
張っていきます。
壁の構造用合板が張り終わったところで次回に続きます。
- 2025.05.24
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こんにちは。
最高気温25.9℃と、先日の札幌は7月下旬並みの暑さだったようです。
気候変動の影響を改めて感じますね。。パリ協定、温室効果ガス、2℃上昇シナリオ、、温暖化のことを考えるとスケールの大きな話になってきますが、私たちにできることは性能の良い家をお届けすること。
といってもただ性能の良い材料を使うだけでは不十分で「何を使う」かと同じくらい大事なのが「誰が施工」するか。
誰が施工するか?大工さんでしょ!
いつやるか?今でしょ!
それでは登場していただきましょう、SUDOホーム自慢の大工さんです。
と言いつつ、まずは足場の上から基礎の全景を。
敷地の大きさに対して基礎がポツン。。このタイミングでお施主様に「家が小さく見える」と言われることがあったりしますが平屋ベースなので十分大きく感じますね。ここから床を敷いて柱を立てて、、家が形作られていきます。
プレカットの材料が搬入されました。
敷地内に置けるスペースと、現場での予定作業とのバランスを考えながら材料を搬入します。
ここは大工さんと現場担当者の連携プレーです。土台を敷いて床の合板を張っています。
床合板を運ぶ人、床合板を並べる人、床合板にビスを打つ人、大工さんたちの連係プレーでどんどん進んでいきます。1階の柱が立ちました。オレンジのシートは気密シートです。
気密性能がいつまでも保持されるように、気密シートが連続一体的になるような気密層の構築を心がけています。基礎断熱のスタイロフォームと土台の取り合いには発泡ウレタンを吹き付け断熱欠損に注意します。
柱と土台の取り合いには、土台プレートⅡという金具を取付しています。ここの柱は大きな荷重がかかるので、土台へのめり込み防止に使用しています。
2階に材料を荷揚げしています。屋根を構成する梁材です。
クレーンのオペさんと大工さんとで協力しながら円滑に材料を運んでいきます。なんとなくの外観が見えてきました。勾配屋根が特徴的なおうちです。
それでは次回に続きます。
- 2025.05.17
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こんにちは。
札幌市清田区でオープンハウス公開中です。
ネーミングは、笑顔あふれる暮らし「hauska」
ん?なんて読むの?はう、、す、、、、か?
・・・ハウス化!?
なんだかとっても気になってきますね。
こちらのお宅は土地が70cmほどの段差地になっているようです。
その段差の解消方法はよくSUDOホームがご提案させていただくような形になっていますので、
今検討中の土地が段差になってるんだよな~、とか段差地でもこんな建て方ができるんだ!という気付きがあるかもしれません。
また、ダイニングキッチンとリビングが少し離れた位置関係にありつつも空間的には一体的な付かず離れずのLDK。
他にもまだまだ特徴のある「hauska」明日まで公開中ですのでご見学にいらしてください。
会場でネーミングの読み方も伺ってみてください。ご予約はお電話もしくはHPより承っております。
※笑顔あふれる暮らし「hauska」のご予約はこちらから>>
皆様のご来場心待ちしております。
オープンハウスの告知をさせていただいたところで――
「襷のいえ」5回目のスタートです。立ち上がり部分の型枠を外しました。
違う視点でもう一枚。
この辺りは地域一帯が道路境界(敷地外周)沿いに土留めがあり、道路から50cmほど高い敷地になっています。
計画にあたり土留めの一部が干渉するので、部分的に解体していました。解体した部分に対して、新たにコンクリート製の土留めを新設した状況です。
解体したのは部分的なので、先ほどの反対側はこんな感じです。
ここが建物の入り口ということです。
旧居の玄関と位置は大きく変えていませんが、アプローチを少し長めに計画しています。基礎の打放し部分です。
ジャンカもなく、コールドジョイントもなく、連続一体的なキレイなコンクリート壁です。
建物外周に排水管を施工したところでいよいよ埋戻し。
埋め戻しの流れは、
①火山灰で埋め戻し
②砕石を敷き詰め
③鉄筋・ワイヤーメッシュ敷設
④コンクリートを流し込む。こんな流れです。こちらの写真は①火山灰で埋め戻し完了後の②の作業です。
バックホウで砕石をすくい上げ手押し車に入れて奥まで運んでいます。
まずは奥から砕石を敷き詰め、手前の方はバックホウで。写真はプレートコンパクターしか映っていませんが、縦型ランマーでも入念に転圧しています。
奥のエリアで作業をしながら、手前の方では次のエリアの段取りに入っています。
スケールで測りながら設計図通りであることを確認し慎重に作業を進めます。
一に確認、二に確認、三四が施工で、五に確認。
確認ばかりでこれでは全然工事が進まなそうですが、気持ちとしてはそれくらい重要なものです。
キレイに砕石の層ができてきました。プレートコンパクターで砕石がキレイに均されています。
こうしてブロック毎に進めていきます。
湿気を抑えるために防湿フィルムを施工し、玄関土間部分には鉄筋を組みます。
床下部分は防湿フィルムを押さえるコンクリートのひび割れ防止程度のワイヤーメッシュを敷設します。
ワイヤーメッシュは150mm角の碁盤の目のような形でそのサイズは1m×2m。
重ねて使用するときは、1マス以上重ねるのが基本です。最後にコンクリートを打設して基礎工事の完了です。それでは次回からいよいよ大工さんの登場です。お楽しみに!
- 2025.05.10
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こんにちは。
リズミカルにスマホ画面をフリックしている手がピタリと止まり「ここ行きたい」と言う妻の鶴の一声により、小樽市にある手宮公園に行くことになりました。
目的は園内にある満開の桜並木。(前回と同じ話題で恐縮です)
私たちが公園に行ったときはやや寂しい感じになっていましたが、それでもキレイに咲いているところもあったので記念にパシャリ。雲の量はおよそ3割ほどで快晴とまでは至らずとも心地の良い天気でした。
桜のお裾分けをさせていただいたところで――
「襷のいえ」4回目のスタートです。前回で逆T字型の基礎の「_」部分が完成し、次は縦棒部分「|」を作っていきます。
型枠を取付しています。
型枠は事前に加工場で加工しておくことで、効率よく組み立てできるようにしています。
チェーンで縛ってある一塊は「これはここの」「あれはあそこの」とブロック毎にまとめています。
「段取り八分、仕事二分」と言いますが、現場でも同じようなことが言えます。型枠を取付した直後はこんな感じです。型枠と型枠の間にコンクリートを流し込んで基礎を形作ります。
ハンバーガーでいうところのバンズが型枠でお肉がコンクリート、そんなイメージです。
SUDOホームは基礎断熱を採用していますので、外周部は事前にスタイロフォームを取付しておきます。
前回同様かぶり厚さもしっかり確認しておきます。鉄筋が基礎の真ん中あたりにあるとOKですが、もし偏った位置にある場合は専用部材を使ってかぶり厚さを確保します。
アンカーボルトも事前にセットしています。ねじ部にコンクリートで入り込まないようテープでぐるぐる巻きにして保護しています。
2度目の登場、コンクリートの圧送車です。
コンクリートを流し込んだあとがこちら。
打設後は表面を平らに均して作業終了。コンクリートの試験をしています。
強度・やわらかさ・温度・濃度などを測定しコンクリートの品質チェックをしています。強度試験は3回行います。まずは型枠解体(脱枠)前、そして1週間後、最後は4週間後。
脱枠のタイミングは「平均気温を基に所定の日数経過」もしくは「強度を確認」で品質に影響がないことを確認してから脱枠します。
今回は強度を確認してから脱枠する方法をとっているので脱枠前に試験を行っています。
それでは次回に続きます。
- 2025.05.02
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こんにちは。
今年も桜の季節がやってきました。札幌市では例年よりも1週間ほど早い開花の4月23日だったようです。桜の開花時期を予測するのに「600度の法則」なんてのがあるようです。
2月1日から毎日の最高気温を加算していき600度になると開花する、という開花予測の一つの指標だそうです。
(昔テレビ番組で夏に桜を開花させるような企画があったような、、、?)試しに2025年2月1日以降の札幌市の気温を積算してみたところ、、、
2月Σ67.1℃、3月Σ164℃、4月1~23日までΣ296.5℃で、合算すると527.6℃。4月28日でやっとこ600℃。・・・そんで?
という話なのですが、私はこういうことをつい調べてみたくなるタイプです。
というわけで――
「襷のいえ」3回目のスタートです。鉄筋を組み、型枠大工さんがベースの枠を付けています。
基礎の形はアルファベットの「T」を逆さまにした形で、T字の横棒部分を「ベース」とか「底盤」と呼び、T字の縦棒部分を「布」とか「立ち上がり」と呼びます。
そのベースの型枠を取付している様子です。
ベース型枠の取り付けが完了しました。
図面通りの寸法になっているかをチェック。
かぶり厚さもチェック。
鉄筋がコンクリートに何cm覆われているか、これがかぶり厚さです。
このかぶり厚さは建築基準法施行令で定められていて、底盤部分は原則として6cm以上としなければなりません。(建築基準法施行令七十九条第1項)
写真でご覧いただけるように7cmほどありますのでバッチリ。
先ほどの写真の反対側も同様に7cmほど取れていてこちらもバッチグー。
続いて建物のコーナー部分です。コーナー部分は定着長さを確認します。
手を繋ぐよりも肩を組みあう方が強固なように、定着長さは直行する鉄筋同士の結合具合を表す長さになります。SUDOホームの基礎では鉄筋径の40倍以上。13mmの鉄筋なので×40で520mm。
52cm以上重なり合っていることを確認しています。
基本は45cmのベース幅ですが、一部の幅は60cmになっています。
それの確認です。鉄筋と型枠の確認をしたところでコンクリートを打設します。
象の鼻のように長いホースを持つ車でコンクリートを流し込みます。
ホースを操作する人、コンクリートを平らに均す人、鉄筋についたコンクリートを洗う人、
それぞれ役割分担しながらコンクリートを打設しています。
それでは次回に続きます。
- 2025.04.26
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こんにちは。
1人で沖縄キャンプに行くほど無類の日本ハムファイターズのファンである妻に連れられて、関心薄めな私も今年初の野球観戦に行ってきました。
2回裏に日ハム先制、5回表に相手チームに追いつかれました。
私はそれまで相手チームのロゴが「B」に見えていたので「近鉄に追いつかれたね」と言ったら、「相手楽天だよ?」と言われ、頭の中がワチャワチャになりました。
大阪近鉄バファローズの「B」かと思ったら、じつは東北楽天ゴールデンイーグルスの「E」だったようです。
しかも大阪近鉄バファローズって、今はオリックス・バファローズなんですってね。オリックスブルーウェーブじゃないんですね。私のプロ野球情報は2000年代で止まっていますが、現場はどんどん動いていきます。
というわけで――
「襷のいえ」2回目のスタートです。地盤調査をしています。
周辺の地盤データから地盤がかたそうな地域だろうと見当をつけつつもあくまで付近データ。
目に見えない部分のことですので必ずしも同じような測定結果になるとは限りませんので、実際に調査結果が出るまではドキドキです。地盤調査の結果、一部地盤補強が必要でしたが概ね強い地盤であることが分かりました。
ひと安心。。
ということで、大きな機械で根掘り開始です。
奥から手前に掘り進めるのが根掘りの基本、重機が出られなくなってしまいますので。
床のワックス掛けと同じと思っていただくとよろしいかと。先ほどの地盤補強の方法を抜粋してまとめると
・補強箇所は浴室下
・根切深度を1000mm(根入600mm+砕石400mm)
・根切底の転圧及び基礎下砕石の転圧を3往復程度
・一度に施工する砕石厚は300mm以下ということで、それに倣ってまずは浴室部分を1000mm(1m)掘ります。
一度の砕石厚は300mm以下ということで、400mmの砕石を2層に分けた位置である200mmのラインもスプレーで表記しておきます。
浴室範囲に誤りがないかの確認。
砕石を入れてランマーで転圧。
水糸を基準にまず一層目の深さを確認。
それから2層目の砕石を転圧。これで地盤補強は完了です。
その他の部分はこんな感じです。
職人さんが操縦しているのが「プレートコンパクター」、それで砕石をある程度均してから、、
最後に「タンピングランマー」で突き固めます。
しっかり締め固まっているか確認しながら慎重に作業をしています。
こんな感じで土工事が進んでいきます。
それでは次回に続きます。
- 2025.04.19
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~旧居と庭が新居を繋ぐ~
「襷のいえ」
こんにちは。
さて、今回のお宅は建替えです。
ですのでSUDOにお声がけいただいた時、お施主様はその土地にお住まいだったことになります。今まさにその地に住みながら「新しい家はこうなるんだね」と想像を膨らませるとワクワクしそうです。
っということで解体前のお宅がこちら。
経年変化で趣のある板張りの立派なお宅。
SUDOホームの標準仕様の一つである外壁板張り、既に旧居に張られておりました。
電柱の向こう側に見える敷地内の既存樹・・・計画のポイントになりそうです。
充実したお庭。ここもまた計画のポイントになりそうです。
その地にも複数ある計画のポイントを考慮しつつ、、、プランが確定。
先ほどと似たようなアングルでの冬バージョン、解体直前の写真です。
今年は雪が少なそうだなぁ、と油断していたら解体直前にどか雪。お施主様に伺ったところ、たった数日でこれだけ積もったのだそうです。
地鎮祭当日の雨は縁起が良いのと同じ感じで、解体直前に大雪が降るのもまた縁起が良いとポジティブに受け取り、解体工事スタートです。
せっかくなので中にお邪魔しまして、
「ほぅほぅ。建物内から南西側を見るとこんな感じか。」を確認。
「ふむふむ。2階から北西側を見るとこんな感じか。」も確認。
中身が空っぽになり、いよいよ旧居を取壊す直前です。
お施主様にとっては寂しい瞬間だと思いますが、数か月後にはより快適な新居になっておりますので。。
次の写真では更地になっておりますので、ここで一旦心のご準備を。
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更地になりました。
いよいよここから、新居の工事が始まります。
SUDOホームにはそれぞれの家にネーミングがあります。
お施主様の思い+SUDOホームの思い、その他もろもろがネーミングに現れます。この家のネーミングは冒頭に記した「襷のいえ」読み方は「たすきのいえ」です。
ランナーが次の走者に想いを込めて襷を渡すように、旧居が新居に襷を渡す。
そんなイメージです。それでは次回、襷を受け取った新居の基礎工事へと移っていきます。