2022.05.13
こんにちは。
設計担当のYさんからバトンを受け取った現場担当のSです。
家族と未来も見渡す「展望」
・藻岩山、手稲山を望む「展望」
・新居での暮らし(未来)を見据える「展望」
たった2文字の単語に色んな意味が詰まってる素敵なネーミングですよね。
SUDOで建てて良かった、
そう思っていただけるような家づくりを目指し、気合いを入れてスタートしましょう。
え?「気合いを入れるって言っても作るのは職人さんじゃないか」ですって?
大工さん・基礎屋さん・設備屋さんを始め、
職人さんたちは現場で作業しているのでどんな仕事をしているのかイメージ付きやすいですが、
私たち現場担当者って何してるかよく分からないですよね?
現場担当者の仕事は「段取り八分」と言われています。
事前の準備が大事だよってことです。
今回は「現場が始まる前にこんなことやってるんです」というところの一部をご紹介します。
いつも職人さんに当たるスポットライトを、たまには自分が当たりたい!
そんな動機ではありませんよ・・・?
まず始めにこちら。
ゴチャゴチャして見づらいかもしれませんが基礎の施工図です。
設計担当のYさんと細かな納まりを協議しながら作図します。
「展望」の家は基礎が見えるところもあって、そういったときはより細部を検討することになります。
こうして検討した部分を現場の職人さんに分かりやすく伝えるためにも施工図を描いてます。
細かいところを検討しても、現場がそうなっていなければ意味がありませんからね。
続きまして、基礎に打ち込むアンカーボルトやホールダウンアンカーの位置を示した図面です。
どれくらいの間隔でアンカーボルトを入れ、どの位置にホールダウンアンカーをセットするか。
ホールダウン金物の埋込み長さにも決まりがありますので、埋込み長さをしっかり明記します。
基礎の図面を描いたら、次は構造の軸組図のチェックです。
プレカット屋さんに設計図を基に作図してもらっているのですが、
細部の納まりを検討していく中で多少変更が生じたりもする場合もあります。
もちろんこの時も設計担当と協議しながらです。
それと、換気の配管や水廻りの排水管の経路など、
設計者の方で事前に検討しているものの、現場担当者としても念には念をで確認します。
梁があるから配管が納まらない!
現場でアタフタしない為にも、設計図との整合性・軸組チェックは欠かせませんね。
これは展開図です。家の中の立面図みたいな図面です。
設計図を基にこんな感じの展開図を描き上げます。
展開図もまた設計担当と打合せしながら描き上げます。
「あそこはこうやって打ち合わせしたからあぁしてねー」とか
「ここの棚はこんな用途で使うからちょっと低めにしてねー」とか
そんなこんなで完成した展開図。
展開図1枚で色んな情報を見ることができます。
棚の高さとか段数とかだけじゃなく、スイッチの位置とか設備のリモコンとかまで。
事前にお施主様に展開図をお渡しすることで、
より具体的なイメージを共有できるメリットがあります。
ホントはこうしてほしかったのに、なんてことも少なくなりますね。
また展開図は、現場の職人さんたちにもメリットがあります。
「ここのコンセント、パネルヒーターの裏になって使えないよ」
「ここに棚が付くからスイッチ付かないよ」
そんなことがあっては大変ですね。
でも展開図があると職人さん同士で、お互いに干渉しそうなところを確認し合うことができます。
お施主様・職人さん、そして現場(と設計)担当者、皆がイメージを共有できるのが展開図です。
そんな図面を描いているのが現場担当者なんです!
ってことで、十分スポットライトを浴びたので満足しました。
また現場にお返しします。
次回に続きます。